TV紅白はなぜMrs. GREEN APPLEを選んだのか ロックバンド初の大トリが示す転換点
2025年のNHK紅白歌合戦で、Mrs. GREEN APPLEが白組の大トリを務めることが発表された。ロックバンドが「組のトリ」として紅白を締めくくるのは、1951年の初回から数えて70年以上の歴史の中で初めてのことだ。SNSでは「快挙」「時代が変わった」と歓迎の声が相次ぐ一方、「なぜミセスなのか？」という疑問も少なくない。この抜擢は、単なる人気や話題性によるものではない。そこには、Mrs. GREEN APPLEというバンドが積み重ねてきた実績と、紅白歌合戦そのものが変わろうとしている明確な意思があった。なぜ今、ミセスが“最後の一曲”を託されたのか。ロックバンド史上初の大トリに込められた意味を読み解く。