橋下徹氏「最悪の防衛力」の正体。中国軍レーダー照射で露呈した“撃ち返せない”日本の致命的弱点

橋下徹氏が警鐘「防衛の現場が機能しない」中国軍レーダー照射の衝撃

橋下氏は番組内で、中国軍機が自衛隊機に対して行った行為を「実質的なロックオン状態」と断言しました。

「これをやられて黙っていなければいけないのは、もう防衛の現場が機能しない。
火器管制レーダーを照射されるということはミサイルを撃ち返さなければいけないのに…」

この発言が示唆するのは、単なる挑発行為への批判ではありません。「撃たれるまで撃てない」という自衛隊の交戦規定（ROE）の限界と、それを放置してきた政治の責任を厳しく追及しています。

【図解】火器管制レーダー＝ロックオンの恐怖！ミサイル発射直前の意味とは

ニュースで耳にする「レーダー照射」ですが、通常の捜索レーダーとは全く次元が異なります。ここではその危険性を比較表で解説します。

橋下氏が指摘するように、FCレーダーの照射はミサイル発射ボタンを押す直前のプロセスであり、国際的には「いつ撃ち返されても文句は言えない」危険な行為です。

なぜ日本だけ舐められるのか？ロシア機への対応と「抑止力」の決定的な差

橋下氏は非常に分かりやすい例えとして、「対ロシア」のケースを挙げました。

「日本航空自衛隊がロシア機に火器管制レーダーをあてられるかと言えば、絶対にあてることはできない。向こうが撃墜してくるから」という言葉通り、「やり返してこない相手」と見透かされている現状こそが、橋下氏の言う「最悪の防衛力」の正体なのです。

「撃ち返せない日本」政治の不作為が招く最悪のシナリオと今後の課題

今回のレーダー照射事件は、現場の自衛官の命を危険に晒すだけでなく、日本の主権そのものを揺るがす事態です。

• 現場の萎縮： 攻撃を受けても反撃許可待ちで手遅れになる可能性
• エスカレーション： 中国側の挑発がさらに過激化する恐れ

橋下氏が最後に「こういう状況に持っていかないのが政治なんです」と締めくくった通り、単なる装備品の増強だけでなく、法整備や外交的メッセージを含めたトータルな防衛戦略の見直しが急務と言えるでしょう。