グリーンランドに中国・ロシアの船舶が「うじゃうじゃ」?トランプ大統領の主張に北欧が反論した証拠と背景

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近年、北極圏の戦略的重要性が高まる中、グリーンランドをめぐる国際的な注目が集まっています。特に、ドナルド・トランプ米大統領がグリーンランドの米国統制を強調し、「中国とロシアの船舶がグリーンランド周辺に大量にいる」と主張したことに対し、北欧諸国から強い反論が出ています。この主張は国家安全保障や希少資源の確保を理由に挙げていますが、実際の証拠は乏しいという指摘が相次いでいます。ここでは、最新の情報に基づいて、トランプ氏の主張と北欧の反論の詳細、グリーンランドの地政学的・資源的価値を自然に解説していきます。

グリーンランド首都ヌークの雪に覆われたカラフルな家並みと夕焼け
画像出典: Dreamstime – Nuuk City Center Streets with Colorful Inuit Houses Covered in Snow (https://www.dreamstime.com/nuuk-city-center-streets-colorful-inuit-houses-covered-snow-mountains-background-greenland-sunset-image371317335)
ヌーク氷のフィヨルドの美しい風景とボートツアー
画像出典: Guide to Greenland – Nuuk Icefjord Boat Tour (https://guidetogreenland.com/book-trips-holiday/nuuk-icefjord-nuuk/)

トランプ大統領のグリーンランド主張の概要

トランプ大統領は最近、国家安全保障の観点からグリーンランドの重要性を繰り返し強調しています。「グリーンランド周辺海域にはロシアと中国の船舶がうじゃうじゃいる」「国家安全保障とレアアース(希土類元素)資源の確保のために米国が統制すべき」との発言が目立ちます。必要に応じて軍事的手段も排除しない姿勢を示し、NATO同盟国であるデンマークを圧迫する形となっています。この主張の根拠として、中国・ロシアの北極圏進出を挙げていますが、具体的な証拠は提示されていません。

米国はすでにグリーンランドにピツフィク宇宙基地(旧チューレ空軍基地)を置いており、北極圏の監視を強化しています。この基地の様子がこちらです。

ピツフィク宇宙基地(旧チューレ空軍基地)の航空写真
画像出典: Wikipedia – Pituffik Space Base Aerial View (https://en.wikipedia.org/wiki/Pituffik_Space_Base)
ピツフィク宇宙基地の広大な航空ビュー
画像出典: Shutterstock – Aerial View Pituffik Space Base (https://www.shutterstock.com/editorial/image-editorial/aerial-view-pituffik-space-base-formerly-thule-14138540c)

北欧諸国の反論と証拠の欠如

これに対し、北欧の外交当局者たちは明確に反論しています。英フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じたところによると、NATO情報報告にアクセス可能な北欧高位外交官2人は、「ここ数年、グリーンランド近海で中国やロシアの船舶・潜水艦の活動証拠はない」と証言。一人は「情報を直接確認したが、何もなかった」と強調し、もう一人は「中ロは北極圏で活動しているが、ロシア側海域に限られる」と指摘しました。

ノルウェーのエスペン・バット・アイデ外相も、「グリーンランド周辺で中ロが活発に活動しているという主張は正しくない。稀な動きはあるが、極めて限定的」とインタビューで明言。デンマークのラース・ルッケ・ラスムセン外相も、「ヌーク・フィヨルド内に中ロ船舶が入り、大規模投資が行われている描写は事実無根」と反論しています。

北極圏全体の地図を見ると、グリーンランドの位置と周辺国の関心がよくわかります。

北極圏戦略地図 グリーンランドとロシア・中国の関心領域
画像出典: Dragonfly Intelligence – Strategic competition in the Arctic (https://dragonflyintelligence.com/news/global-strategic-competition-in-the-arctic-intensifying/)
グリーンランドの戦略的重要性を示す地図
画像出典: Reddit r/MapPorn – Importance of Greenland (https://www.reddit.com/r/MapPorn/comments/1q4khas/importance_of_greenland/)

実際、中国は2018年にグリーンランドの空港建設を支援しようとしましたが、米国の圧力でデンマーク政府が拒否。以降、中国の関与は大幅に後退しています。中国の北極船舶の例として、研究船の活動はありますが、グリーンランド近海に「うじゃうじゃ」いる状況ではありません。

北極海を航行する中国研究船
画像出典: Alaska Beacon – Chinese research ships in Arctic (https://alaskabeacon.com/2025/09/05/u-s-coast-guard-intercepts-two-chinese-research-ships-in-disputed-portions-of-the-arctic-ocean/)

ロシアの潜水艦活動も、主に自国側北極圏です。

北極圏で活動するロシア原子力潜水艦
画像出典: USNI News – Russian Arctic submarine (https://news.usni.org/2023/01/26/russian-arctic-threat-growing-more-potent-report-says)

グリーンランドの戦略的重要性とレアアース資源

なぜグリーンランドがこれほど注目されるのか? その理由は、北極圏の気候変動による新航路開拓と、豊富なレアアース資源にあります。レアアースはEV電池、風力発電、軍事機器に不可欠で、現在中国が世界生産の約68%を握っています。グリーンランドには世界有数の未開発埋蔵量があり、米国は中国依存脱却を目指しています。

グリーンランドのレアアース鉱山採掘現場
画像出典: BBC Worklife – Scramble for Greenland’s rare earths (https://www.bbc.com/worklife/article/20251104-the-story-behind-the-scramble-for-greenlands-rare-earths)

グラフィック表1: レアアース主要生産国シェア(2025年推定値)

国名 生産シェア 備考
中国 約68% 世界最大の生産・加工国
アメリカ 約12% 主に国内鉱山拡大中
オーストラリア 約5% 中国依存脱却の代替源
その他 約15% グリーンランド潜在埋蔵量大

出典: InvestopediaおよびVisual Capitalistデータ(2025年更新)

グラフィック表2: 北極圏周辺国の主な活動状況(2026年現在)

国名 活動内容 グリーンランド周辺の証拠
中国 北極航路開発・研究船派遣 ほぼなし(ロシア側中心)
ロシア 自国領海での軍事・資源開発 グリーンランド近海稀少
米国 ピツフィク基地運営 常時監視強化
デンマーク 主権行使・環境保護 中国投資拒否実績

出典: Financial TimesおよびCSIS報告(2026年)

グラフィック表3: グリーンランド基本情報

項目 詳細
面積 約216万km²(世界最大の島)
人口 約5.7万人(主にイヌイット)
所属 デンマーク自治領
主な資源 レアアース、ウラン、鉄鉱石
気候 北極圏・氷床覆盖率約80%

出典: Britannicaおよび公式統計

グラフィック表4: 中国のグリーンランド投資試みタイムライン

出来事 結果
2018年 空港建設支援提案 デンマーク政府拒否
2019年以降 採掘プロジェクト小規模持分 実質進展なし
2025-2026年 北極全体での研究活動 グリーンランド周辺限定なし

出典: BBCおよびArctic Institute報告

グラフィック表5: 北欧諸国のトランプ主張に対する反応

国・人物 反応内容
ノルウェー外相 「主張は正しくない、活動は稀」
デンマーク外相 「事実無根の描写」
北欧外交官(匿名) 「証拠なし、船舶・潜水艦確認されず」
NATO関連 監視強化議論中だが反論多数

出典: 中央日報日本語版およびPolitico(2026年1月)

まとめ:グリーンランドをめぐる国際情勢の今後

トランプ大統領のグリーンランド重視は、国家安全保障と資源確保の観点から理解できますが、北欧諸国の反論は同盟国間の信頼を試すものとなっています。将来的には、気候変動による北極航路開拓が進む中、国際協力が鍵になるでしょう。グリーンランド住民の意思を尊重しつつ、平和的な資源開発が望まれます。この話題は今後も注目されそうですね。

 

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